業務進捗状況

C89本の制作進行具合(11月2日更新)

DL本は1&2,3~5,6~9の3分冊で販売予定

1.四葉チカさんの漫画:「個人情報は大切に」
TSF+AR+MC
・好評発売中

2.羅ぶいさんの漫画:「エロゲな日々」
親友TSF
・前半部分来週納品(納品後、あむぁいさんところで無償公開)
・好評販売中

3.女騎士の城さんへの依頼漫画:
・TSFレズ
・納品完了

4.森あいりさんの漫画:
TSF+AR+MC
・納品待ち

5.あじぽん太郎さんの漫画:
悪落ち甘々TSFファンタジー
・納品待ち

6.谷口さんの漫画:
憑依TSFレズ
・9月頃始動
(今回はネームも谷口さんにある程度お任せ)
キャンセルの可能性が…

7.神谷ズズさんの漫画:
男女女の三角玉突き入れ替わり
ネーム受領
・11月末納品

8.ひょうが。さんの漫画:
ギャル化TSF
制作中
・11月末納品
9.くまのみさんの漫画:
そろそろ動いて頂かないとやばいですよ
・11月末納品

9.カップちゃんさんの漫画:
・今回は断念

・自分の創作

このアイデアで漫画を依頼中

シナリオ制作中

保留

翻訳とかしてていいのか俺。

海賊版対策について

例に洩れず、今回も発売後3週間ほどでウェブ上に違法アップロードされた。毎度のこととは言えげんなりする。しかも、わずか4日で、70 k visits & 1.2 M hitsの盛況ぶりだ。1回ウェブ上にアップロードされると、ネズミやゴキブリのように大量に拡散されていくし、拡散されていった先を一々探して、一々報告するのは、精神がゴリゴリ削れる。

個人情報は大切に

そこで、今後の販売について以下の対策を行うことにした

今までは、読者の立場として、DRMによるプロテクトがかけられている状態が好きではないので、DRMによるプロテクトをかけていなかったのだけれど、次回以降は原則的にDRMによるプロテクトをかけて販売することにする。

ただし、発売後3ヶ月ほど経過した段階でDRMをかけていないpdfファイルを再ダウンロード可能にする。なぜなら、DRMによるプロテクトをかけると、ウェブ上への違法アップロードの始まりは遅れるけれど、なくなりはしない。正規版が違法アップロード版より不便なんてことは絶対あってはならない。

また、僕自身の手で拙訳した英語版を同梱する。さらに、英語版には、余白部分に正規コンテンツの購入場所のURLを一応記載することにする。経験上、TSFもののようなマイナー性癖ものは、絶対的な供給量が世界的に少ないため、違法アップロードは日本人の手によるものより、英語圏の外国人の手によるものの方が圧倒的に多い。そして、彼らは、有志の手による翻訳を期待して、日本語版を平気でウェブ上にアップロードする(泥棒達のことを有志などとは呼びたくないが)。

英語版の制作を開始することにしたのは、上述した「英訳版の制作を期待しての違法アップロードを防止すること」以外に、

  • 海外の掲示板に出向いて、度々英語で説得したり、ぶち切れたりしてみたものの全く効果がないどころか開き直られこと(一部良心的な人は居たけれど)
  • 泥棒達と英語で会話する労力があるなら翻訳テキストを作った方がましだということ
  • 勝手翻訳のクオリティーがあまりに低いこと

が理由だ。

ここで、「勝手翻訳のクオリティーが低い」という話だが、もちろん翻訳後の文章は、文法やイディオムの使い方についてならば、僕の作る英文と比べて勝手翻訳の方が質が高い。しかしながら、彼らは日本の文化や、作者の意図を無視して翻訳をするので、勝手翻訳では、制作者が埋め込んでいる細かなニュアンスのいくつかが欠落する。

例えば、日本の文化では、「先輩後輩」というくそったれな序列が存在するが、西洋文化では、このような序列は影が薄い。だから、西洋人たちによる勝手翻訳では、「先輩後輩」の関係を単なる”friends”としてしまい、作者である僕が日本語の台詞に込めたニュアンスが欠落してしまう。他にも”lover”と”girlfriend”を使い分ける意図で「恋人」と「カノジョ」という風に日本語を使い分けているにも関わらず、その違いを無視して翻訳したりなど、理解力が稚拙すぎて頭にくる。

正規版を購入して頂く方達にはご不便をおかけすることになりますが、よろしくお願いいたします。できれば、DRMを解除するぐらいのタイミングで、おまけ要素(女性声優さんによる読み上げ音声や、カラーページの追加など)を配布できればいいな、と思っております。

TSFとは

「TSF」とは

「TSF」という言葉は造語であるTranssexualFictionの略語として、2001年頃からwebコミュニティ上で使われ始めました。この言葉は、TSF小説を創作している月華さんによって提唱されたものです。なお、TSFのFはFantasyとして解釈してもよく、TSFはSF(ScienceFiction)との掛詞でもあります。

ここで、TranssexualFictionという言葉は、和製英語であり、その直訳である「性転換についてのフィクション」とは、厳密には同じ意味ではありません。即ち、TSFとは、「性転換」「入れ替わり」「憑依」「皮もの」「転生」などの手段で、「男/女が、女/男になる創作」を意味します。TSFという言葉が使われ始める前(1999,2000年頃)には、Transsexualの略語であるTSという言葉が、前述のTSFの意味と同様の意味を表す言葉として用いられていました。この用法は、八重洲性転換の館(現:八重洲メディアリサーチ)の主催者である八重洲さんの提案によるものです。なお、今でも多くの人がTSFと同じ意味でTSという言葉を使っています。

しかしながら、そもそもTranssexualという言葉は、医学的・社会学的な分野において、ホルモン治療や性別適合手術によって肉体的性別を変更する者、及び、変更しようとする者を意味します。八重洲さんも、この医学的・社会学的な用語を拝借したようです。

創作におけるTSという言葉が普及した後、医学的・社会学的な現実におけるTSと、創作におけるTSとの混同を防止するために、創作におけるTSという言葉をTSFという言葉に置き換える動きが生じ、webコミュニティ上の多くの人が賛同しました。このように、TSFのFという一文字は、現実におけるTSとのゾーニングのために付け加えられたわけです。

また、TSFは、「非現実的な手段によるTSについての創作」を表すとも解釈され、「現実的な性別適合手術を題材にした創作」は、TSFには含まれないと解釈する人も多いです。

TSFのFをFemale(女性)と解釈する意見を目にしますが前述した通り、経緯的に正しくありません。加えて、TSFのFをFemaleと解釈した場合、現実におけるTSとのゾーニングとしての意味が失われるため、筆者としては好ましくないと考えています。また、TSFは、全年齢・成人向けを問わず用いられる言葉であり、成人向けのみを指すものではありません。

女性向けジャンルとしての「女体化」との違いについて

TS/TSFの代わりに「女体化」という言葉を使うことも提案されましたが、2000年前後において、女体化という言葉は既に女性向けジャンルにおける女体化を表すものとして用いられていたため、その代替としてTS/TSFという言葉が使われるようになったという経緯があります。

女性向けジャンルにおける女体化は、主として、二次創作において、一次創作物中のキャラクターを女性に改変するものが殆どです。さらに、BLとしてカップリングさせる男のうちの一方を女性に変更するものが多く、BLカップルの男のうちの一方が元から女性であったかのように原作から設定変更を行うものが多いです(先天的女体化と呼ばれます)。

ただし、女性向けジャンルにおける女体化は、一次創作、二次創作を問わず、BLカップルの男のうちの一方が作中で女性に性転換するもの(後天的女体化と呼ばれます)も含みます。先天的女体化は、TSFには含まれませんが、後天的女体化は、TSFの一部とする見方も可能です。また、BLとは関係なく、好きなキャラを女体化させて愛でる女性も多いようです。

なお、BLでもあり、TSFでもある「男性とTSした男性(後天的に女体化した男性)とが恋愛関係となるTSF創作」は、TSFジャンルのあくまで一部であり、TSF好きでも好き嫌いが分かれるようです。

TGFictionとの違いについて

TS/TSFという言葉が提唱される前から、英語圏ではTGFict ionとして小説が発表されたり、日本の漫画が紹介されたりしています。TGとは、医学的・社会学的用語であり、Transgenderの略語で、一般的には、性自認と身体的性別が一致しない状態を意味します。TGは、Transsexualを含む広範な概念を表し、異性装(transvestism)を含むものです。

英語圏において、TGFictionは、「(現実的な手段、フィクション的な手段の区別無く)性転換についての創作」を表す場合と、それに加えて、「異性装についての創作」や「男女入れ替わりや精神転移などの手段によって男が女になる創作」を表す場合があります。英語圏の有名サイトで言えば、TGComicsは前者であり、Fictionmaniaは後者に当たります。つまり、①現実的なTS/TGを取り扱う場合が多いという点、②女装が含まれる場合があるという点において、TGFictionと、TSFとは異なっていると筆者は考えています。

日本におけるTSFは、アニメ・漫画などのオタク的カルチャーと密接な関係を有するのに対し、英語圏におけるTGFictionは、LGBTのカルチャーとの関係が強く、作者自身がTS/TGであることが、日本に比べて多いようです。

【文責:F(@F_TSF)】

2015年のサークルの活動予定まとめ

活動予定について

  • 2015/6中に下記2編を「TSFのFのほん その2のA」としてDL販売

原作:F 作画:森あいりさんの漫画30P (AR+TSF+MCもの)

原作:F 作画:四葉チカさんの漫画30P(個人情報は大切にの漫画版)

  • 2015/8中に下記2編を「TSFのFのほん その2のB」としてDL販売

原作:F 作画:羅ぶいさんの漫画42P(親友TSFもの)

原案:F 作画&シナリオ:安治ぽん太郎さんの漫画24P(甘々悪堕ち勇者もの)

  • 2015/12頃に合計6編の漫画(谷口さん、神谷ズズさん含む)を「TSFのFのほん その2のC」「TSFのFのほん その2のD」としてDL販売
  • 2015/12末のコミケC89で、上記「TSFのFのほん その2のA~D」をまとめたものを頒布(合計300ページ程度、会場価格2000円程度を予定)