FAKKU!での同人誌の国外配信について

弊サークルの最新作「僕はサキュバス?」について、DLsiteで販売を開始するとともに、米国のFAKKU!にて翻訳版の販売を開始しました。
https://twitter.com/FAKKU/status/743938022597484544
なお、FAKKU!のコンテンツは日本国内からはアクセスできない仕様になっています。理由は後述。

売り上げ収入は、販売後1週間で、
292部×4.95USD×卸値率70%×102JPY/USD=103,202円
とそこそこ好調です。(日本国内の海外向け販売サイトに比べるとかなりいい数字)
翻訳作業&写植作業は全てFAKKU!にお任せなので、自分で英訳版を製作する手間やお金がかからず、非常に楽です。また、日本語のうまい翻訳スタッフさんも居るので、日本語でコミュニケーションをとることもできます。
FAKKU!は既に大量(多分1万人規模)のクレジットカードを登録した月払い購読者(後述)が居るので、同人誌の販売についても、それなりの売り上げが望めます。

FAKKU!は、2006年頃にJacob氏によって開設されたScanlationサイト(勝手翻訳&違法配信サイト)でしたが、快楽天やX-EROSを出版しているワニマガジン社(以下、ワニ社)からTake Down要求(違法配信著作物の削除要求)を受けた際に交渉を行い、2014年頃からワニ社の正規代理店になりました。
https://en.wikipedia.org/wiki/Fakku

FAKKU!は、この記事の執筆時点(2016/7)においては、
1.日本国内での発売と同時に、快楽天及びX-EROSをネット配信(月額12.95USD)
2.ワニ社の単行本(少女マテリアルなどの著名作品)の電子販売&印刷版の販売(電子版10USD/印刷版20USD)
を行うとともに、AnimeExpoなどのイベントに出展しています。

FAKKU!は、ワニ社との契約の際、
1.海外での販売が、日本国内での既存のビジネスに悪影響を与えないこと
2.ポルノについての規制が国毎に異なること(より具体的には、日本のわいせつ物規制に関する判例法や、警察による取り締まりや、業界の自主規制が世界でも特殊なこと)
などが考慮されて、翻訳コンテンツを日本国内へ配信する権利を許諾されていないようです。同人誌の販売契約についても、このワニ社との契約に近いものとなっています。

FAKKU!は、同人誌に関して、今年2016年の1月までに、全ての違法配信コンテンツを削除して(なお、それまでは弊サークルの漫画も違法配信されていました)、同人誌の正規配信を行おうとしているようです。
現時点において、FAKKU!は、ワニ社で執筆している作家さんのサークルと、英訳版の配信について積極的なサークルに対して、主に声かけをしている模様です。また、サイト内掲示板を見ると、購読者からは特殊性癖系(主にふたなり、モン娘)の要望が強いようです。

FAKKU!での配信の条件ですが、主として、
1.卸値率は70%
2.翻訳作業はFAKKU!にお任せ
3.FAKKU!の翻訳した英訳版はFAKKU!が独占的に利用(原則的に、作家側による頒布は不可)
4.ただし、一定期間の経過後、上述した月額12.95$を支払っている購読者は、低解像度版を無料で読める(高解像度版の入手は要購入)
の4点です。条件4については、現状では、やむなしかなと言った感じです。

(7/7追記:発売後約2週間で342部売れたようです)
(2017/2/17追記:発売後6カ月で660部売れました)

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